[伊検] 実用イタリア語検定試験 TOP > みんなの受験体験談 > 私の"リスニングの壁"攻略法

みんなの受験体験談

私の"リスニングの壁"攻略法

H.I.
第9回1999年秋季2級合格 現在1級挑戦中Le Ali 29号

 2018年10月に受験した実用イタリア語検定試験1級は2度目の挑戦だった。リスニングが合格基準点に1点及ばず、あえなく"敗退"という結果に終わった。リスニングは話の内容や体調次第で理解度にばらつきがあった。今は勉強の仕方を日々試行錯誤しながら改善している。この私が果たして有益な情報を提供できるかどうか分からないが、現在行っている勉強方法を述べてみたいと思う。

 イタリア語の音の美しさに魅かれ勉強を始めたのは1996年初夏の頃だったと記憶している。東京の高田馬場にあるリンガビーバ・イタリア語教室の夏期講習に参加し、それからはそこで毎週1回2時間のレッスンを受講した。1999年の2級合格までの勉強は基本的にこの学校で学んだレッスンの予習・復習、NHKのラジオ語学講座、検定試験の過去問の3本立てだった。その後、家庭の事情や仕事などの理由で2001年4月から通学が難しくなり、再びリンガビーバにお世話になるのは2013年くらいからになる。今は学校で配られるプリント等を中心に勉強をしている。

 私が今、時間を割いて強化しているのは、リスニングである。インターネット環境が充実したこともありRai(*1)のTg2(*2)でニュースを中心に聞いている。以前は一字一句を聞き取ろうと身構えていたが、これでは集中力がもたないうえに言葉一つ一つにとらわれ過ぎるあまりに、包括的な内容の把握が意外にもできないことが分かった。

 今は言葉というよりも情報を聞き取ることに留意し、内容の塊ごとに意味を把握することに注意している。また、聞くときは1度で理解できるよう心掛ける。2度目以降は意味のまとまりごとに区切って聞き、ポーズを入れて日本語訳をする。理解が曖昧な箇所は訳ができないので、この時点で理解していなかったところが発見できる。時間が取れない場合は、あれこれ聞かずに一つのニュースを徹底的に精聴する。その後、ANSA(*3)などのインターネットニュースで確認し内容の照合をする。ニュースを通してイタリアの事情に詳しくなれるのでとても楽しい。この学習法が良い結果に繋がることを願っている。

 (*1)Rai:イタリアの公共放送局 (*2)Tg2:Rai2で放送されるニュース番組。一部番組は著作権の関係で視聴できないが、ニュース動画は日本国内でも視聴可能 (*3)ANSA:イタリアの通信社

« 前のページへ戻る