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みんなの受験体験談

還暦から2級への道

M.K.
2018年第47回2級合格 1級挑戦中Le Ali 30号

 私がイタリア語の勉強を始めたのは60才の時。訪れたイタリアの小さな町で英語が通じなかったので、旅行会話くらい出来れば楽しいかなと軽い気持ちで『ベリタリア イタリア語・文化教室』の門をたたきました。勉強し始めて間もなくP先生に“Hai amici italiani?(イタリア人のお友達はいますか?)”と質問され私が“No.(いません)”と答えると、先生は“Hai già un’amica. Sono io!(もう(イタリア人の)お友達はいるわよ。私がそうよ!)”と言いました。それ以降、沢山の先生方やイタリア人の方との出会いがありましたが、いつもこの言葉を思い出します。皆とてもフレンドリーで、これが私が今までイタリア語を続けてこられた原点かなと思います。イタリア語検定とのお付き合いの始まりも軽い気持ちでした。勉強し始めてから2年位の頃、力試しのつもりで4級と5級を同時に受験しました。その時の合格に味をしめ、毎年検定の時期になると、ついつい願書を出してしまい、昨年とうとう2級に合格することが出来ました。夢のようです。

 私は以前から色々な外国語に興味があり、NHKのイタリア語講座も視聴していたのですが、本格的にイタリア語の勉強を始めてからは毎日ラジオ講座を録音し、自分が納得できるまで繰り返し聴きました。結果としてこれがascolto対策になっていたのかと思います。また、3級と2級の受験の時は『ベリタリア』の検定準備コースでM先生に、知らない単語があっても気にせず問題文の中にヒントを見つけて考えるよう指導を受けました。それまですぐ辞書に頼っていたのですが、それ以降は個々の単語にこだわらず、全体の意味をつかむよう心がけました。これが短時間で沢山の問題を消化しなければいけない準2級、2級の試験にはとても役立ちました。

 検定には語学の知識だけでは難しいけれども、背景となるイタリアの地理、生活、文化を知っていると理解できる問題もあります。地名が出てくる度に地図で場所を探したり、塩野七生さんの著書で歴史に親しんだことも役立った気がします。もう年を重ね、新しいことを覚えることがだんだん大変になってきていますが、今後もイタリア旅行をしながら勉強を続け、将来1級にも合格できたらいいなあなどとちょっと欲張りな夢を持っています。

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